はじめて猫を飼う人のための「飼育の心構え」

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動画やペットショップのかわいい猫を見て、猫を飼いたい、と思ったことはありませんか?

しかし、飼育したことがない人は、無事育てられるのか、また、一体どれくらいのお金がかかるのかなど、不安になりますよね。

今回は、飼育の初心者だった筆者が3匹の猫を飼育した経験から、はじめて猫を飼う人に必要な準備や心構えをお伝えします。

猫はどこで出会えるの?

野良猫を保護する

野良猫を見つけ、保護して飼う方法があります。野良猫を保護することは、殺処分される可能性がある命を救えるかもしれません。また、金銭的負担が少ないのもメリットの一つです。

一方で、偶然性が高く、どんな猫でも大切に育てる覚悟がなければ、お勧めできません。

また、野良猫は、予防接種をしていないことも多く、外傷を受けていたり、感染症や持病を持っていたりする可能性も。野良猫を保護したら、速やかに動物病院へ連れて行き、きちんと健康診断や予防接種を受けましょう。

シェルターや猫カフェに通って保護猫を譲渡してもらう 

保護猫シェルターが企画する譲渡会や猫カフェに通い、保護猫を紹介してもらう方法があります。

保護猫シェルターや猫カフェも、殺処分される可能性がある猫の命を救う方法の一つです。団体によっては、保護猫の健康診断やワクチン接種、去勢避妊手術を済ませている場合も。

しかし、希望する猫種や、子猫がいい、などの希望に応じられない可能性があります。また、譲渡までに審査など様々な手順をふむ必要があり、時間がかかるのも特徴です。

ホームページやSNSで、保護している猫の情報や、譲渡会について情報発信していることがあるので、猫を飼いたい方はぜひチェックしてみましょう。

ペットショップで購入する

ペットショップは、血統書付きや、あらゆる品種の猫を直接見ることができ、実際に触れ合えるため、好みの猫を選べます。

ただし、高額なことが多く、動物愛護の観点から問題視されることもあります。猫にとって清潔で、十分な広さのある適切な飼育環境のペットショップを選びましょう。また、生後56日以内の猫の販売は法律で禁止されています。違法な子猫の販売がされていないかもチェックしましょう。

ブリーダーから血統書付きの猫を購入する

ブリーダーと直接やりとりをして、購入する方法があります。多くの子猫が親猫と過ごしており、飼育環境が整っている場合が多いことや、ペットショップに比べて低価格で猫を購入できるメリットがあります。

ブリーダーのホームページをチェックして、コンタクトを取ってみてはいかがでしょうか?

このように、猫と出会うには、様々な方法がありますが、どんな猫も、私たちの生活に癒しと彩りを与えてくれます。

猫をはじめて飼うための心構え

猫の特長を知ろう

猫には、共通した特長があります。猫を飼って「こんなはずじゃなかった!!」とならないよう、猫についての理解を深めましょう。

(1)猫の性格

猫は気まぐれな性格。我が家の3匹の猫も、スリスリと甘えてくるかと思えば、触ろうとすると逃げてしまったり、近寄ってこなかったりします。また、抱っこが好きな猫もいれば、嫌いな猫もいます。

そして、家中どこにでも付いてきたり、一緒に寝たりする猫もいます。

朝は早起きで、早朝から飼い主を起こす猫もいます。猫を飼うと、早寝早起きが習慣になるかもしれません。

性格にも個性があり、甘えん坊で抱っこが大好きな猫もいれば、触られるのが苦手な猫もいます。

(2)猫の体

猫は身体能力が高く、高いところが大好き。ケージの上やキャットタワーのてっぺんに登って、お気に入りの場所になることがあります。猫を迎える時は、高く登れる場所を準備してあげましょう。

また、猫はペットの中でも、よく嘔吐する動物。毛づくろいで飲み込んだ毛玉や、食べ過ぎたエサを吐きます。嘔吐しても、元気で食欲があれば、問題ないことが多いですが、頻度が高い、いつもと違う行動をするといった不自然なことがあれば、念のため病院に連れて行きましょう。

猫を迎えるための準備物品

(1)食器(エサ用と水用)

猫を迎える時は、食器をいくつか準備してエサ用と水用に分けましょう。猫の頭が胃の高さよりも高くなるように、高さのある食器を選ぶと、吐き戻しを予防できますよ。

また、深すぎる食器は、髭が当たって顔を入れにくいため、猫用の食器を準備するのが良いでしょう。

(2)トイレ

猫は、綺麗好きで、排泄物があるトイレが嫌いです。粗相したり、排尿を我慢して泌尿器系のトラブルになったりしないよう、猫トイレは猫の数+1つ準備しましょう。

猫は本能的に砂のようなパラパラしたものがある場所で排泄します。排泄したらすぐに取ってあげて、トイレ自体も清潔を保ちましょう。

(3)エサ

猫は肉食動物ですが、必ず猫用の総合栄養食を選びましょう。また、猫は腎臓病になりやすいため、水はミネラルウォーターではなく水道水で問題ありません。

(4)ケージ

ケージは必ずしも必要という訳ではありません。しかし、ケージがあると、他に動物を飼っている場合や、飼い主が料理中に近寄ってくるなどの危険を回避するための安全基地になります。初めて飼う方は、ケージを準備した方が安心です。

(5)爪研ぎ

猫はストレスの発散やマーキングのために、毎日定期的に爪研ぎをします。爪研ぎがなければ、壁をガリガリと引っ掻かれてしまうかもしれません。

ダンボール製のものや、縄を巻いたものなどが販売されているので、準備してあげましょう。

お金はどれくらいかかるの?

猫を飼う際の初期費用

猫を迎えるにあたり、事前に必ず準備が必要な費用は、以下になります。

【必須準備】

猫用トイレ、トイレの砂3000円程度
エサ、食器2000円程度
キャリーバッグ3000円程度

【あれば便利なもの】

ケージ5800~25000円
ブラシ、爪研ぎブラシ1500円〜 爪研ぎ1000円〜3000円
おもちゃ100円〜

ケージ、おもちゃ、ブラシや爪研ぎなどは、必ずしも初めから必要ではありません。必要になったら少しずつ猫に合うものを購入しましょう。

その他、予防接種や健康診断のために動物病院の受診が必要です。費用は病院によって異なります。

受診や検査費用5000円〜10000円
予防接種5000円〜7000円
去勢・避妊手術20000円前後

1ヶ月あたりにかかる費用

1ヶ月あたりに消費するのは、エサや猫の砂です。システムトイレの場合は、トイレ用吸水シートも消費します。楽天インサイトのデータでは、月平均6673円というデータがあります。ちなみに、我が家は一匹あたり、4000円ほどかかります。

ペットにかかる費用について

病院へ行く頻度はどれくらい?

野良猫の場合、保護したら、早めに寄生虫検査や健康診断のための受診が必要です。その後、予防接種のために、初年度は2回、成猫は年1回の予防接種が推奨されています。

ペット保険は必要?

万が一に備えて、ペット保険に入ることも選択肢に入れておきましょう。とはいえ、筆者は保護猫3匹を飼育していますが、ペット保険に加入していません。その代わり、年一回の健康診断と予防接種を欠かさず行っており、万が一に備えてお金を積み立てています。

猫が過ごしやすい環境を整えて、温かく迎えてあげよう!

猫をはじめて飼うには、ケージやトイレなどの初期投資やスペースが必要。しかし、月々にかかる金額は、こだわらなければ、そう高額ではありません。猫が暮らしやすく、遊んだりくつろいだりできる環境を整えることで、初めての飼育でも、すぐに楽しい日々を一緒に過ごすことができますよ。

我が家も3匹の保護猫たちがいることで、家族の潤滑剤になってくれて、中学生になる反抗期の息子との関係も円滑になり、助かっています。

猫を迎える前に、猫との生活を具体的にイメージして、愛情いっぱいに迎えてあげましょう。

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