家計簿を頑張って続けようと思っても、面倒になって三日坊主になってしまったことはありませんか?
私も家計簿で挫折を繰り返してきた1人。
そんな私が、自分に合った続けやすい家計簿を作れないかな、と試行錯誤した結果、Numbersアプリ(iOS標準アプリ)を使って1年以上続けることに成功しました!ある”工夫”をしたところ、お金の出入りがわかりやすくなり、家計の問題点を見つけやすくなりました。
今回は、なぜ家計簿は続けられないのか、どんな家計簿なら続けやすいのかを解説します。
目次
家計簿が続けられないのはなぜ?

家計簿を手にした時は「さぁ!やるぞ!」という意欲に溢れていますよね。しかし、その時をピークに、書き始めてから数日で忘れてしまったり、どんどん溜まっていくレシートを見ると意欲が削がれてしまったりします。では、なぜ家計簿を書き続けるのは難しいのでしょうか?
私の経験上、家計簿を続けたいのに続けられないのには理由があります。
(1)記入や入力に手間がかかり、面倒くさい
家計簿はお金を使ったら記入していきますよね。例えば手書きタイプであれば、家計簿を書き終わるまでに細かく分けると、以下の6つの行動が必要です。
- 財布からレシートを出す
- 家計簿を出す
- 筆記用具を出す
- カテゴリーにそって買ったものを分類して書く
- 電卓で合計を計算する
- 筆記用具と家計簿を片付ける
この行動の多さが手間で面倒になり、家計簿を続けにくくなります。
(2)自分に合った項目の分け方がわからず、細かく分けすぎる
購入したものはレシートを見ながら「食費」「日用品」「美容費」と分けて家計簿に記入しますよね。この時に「〇〇費」を細かく分けすぎて項目が複雑になると、記入する負担が増え、家計簿を続けにくくなります。また、項目を細かく分けすぎることで、見づらくなり、家計の問題点がわかりにくくなります。
(3)家計簿をつける目的がわからず、記録だけになる
家計簿が続かない大きな理由の一つに「目的がない」「目的や目標を見失う」ことがあります。
家計簿を続ける目的、目標を見失うと、モチベーションの低下に繋がってしまいます。
例えば、ダイエットを始めるために「〇〇kgまで痩せたい」といった具体的な数値目標がある方がモチベーションが上がるのと同じです。
私の場合、家計の赤字を見直すために家計簿をつけ始めました。現在は旅行やオシャレなども楽しみつつ、教育資金や将来のための資産運用のための資金を確保するために家計簿をつけています。
続けやすい・わかりやすい家計簿とは?

先に述べたように、家計簿が続けられない理由がわかれば、続けられる家計簿もわかります。
次は続けやすい・わかりやすい家計簿について解説します。
(1)入力や記入が簡単で見やすい
家計簿をつける手間を少しでも減らすためには「短時間で・毎日」できる工夫が大切です。
そのためには、自動で計算してくれる家計簿アプリや表計算アプリがおすすめです。
なぜなら、買い物をしてレシートをもらった時や、ネットショッピングをした時に、すぐに入力できるからです。
私はいつも買い物をした後、車に乗った時や帰宅後などに、使用している表計算アプリにすぐ入力し、レシートを捨てています。そうすれば無駄にレシートが溜まらず、帰宅後の面倒な財布の整理も簡単になります。
家計簿アプリの場合も、キャッシュレス決済やカード払いをすると、入力しなくても、すぐにデータが反映されるので、とても簡単です。中には、レシートをスマホで撮影するとデータに反映される便利な家計簿アプリもあります。
(2)ざっくりと自分に合った項目に分けられる
家計簿はざっくり7項目くらいに
家計簿の項目は、ざっくりと大まかに分けるのがおすすめ。その理由は、細かく分けすぎると記入も細かさが必要になり、本来の目標を見失いやすいからです。「木を見て森を見ず」ということわざにもあるように、手元に細かい数字を並べても、その先の全体像が見えにくいのです。
まずは「家計簿を続ける」ために、最大で7項目前後に分けましょう。
数ヶ月家計簿を続けてみて、家計の問題点が見えてきたら、少しずつ増やしてカスタマイズするのが良いでしょう。
私の家計簿の項目について
例えば私の家計簿の項目は、以下の8項目に設定しています。
- 食費・日用品
- ガソリン・車費
- 医療費
- 娯楽費
- 子供費
- 猫費
- わたし費(自分の衣服、化粧品代など)
- その他(特別支出など)
※我が家は猫を3匹飼っており、餌やトイレ用品、受診料などの費用が必要なため「猫費」を設定しています。
元々、私の家計簿は上の8項目以外に「交際費」「美容費」「被服費」があり、さらに「食費」と「日用品」を分けて管理していたため、12項目になっていました。
その内容を見直すと「交際費」「美容費」「被服費」は、ほとんどが私自身が使う費用であり、まとめられると気づきました。夫もまた、同じようにお小遣いで賄っており、あえて項目に入れる必要がありませんでした。
また「食費」「日用品」は同じ店舗で購入することも多く、家計簿に入力する際に分ける手間がかかります。入力の手間を抑えたかったことと、生活に必要な項目としてひとまとめにした方が全体を把握しやすいと考え、私の家計簿は現在の8項目になりました。
ちなみに、変動費としてよく項目に上がる「水道・光熱費」と「通信費」は、夫が負担しているため、項目に設定していません。
このように、家庭の事情によって項目の設定方法は様々です。自分なりの正解を見つけられるように考えてみましょう。
(3)問題点が見えて目標を達成しやすい
上述したように、家計簿は目標を明確にするとモチベーションが上がり、続けやすいです。
例えば以下のような目標です。
- 〇〇年までに教育費〇〇万円を貯める。
- 〇〇年にハワイ旅行へ行くために〇〇万円貯める
- 家計の赤字が改善する
このように、目標を持つと「月々いくら積み立てて貯金や投資に回せば良いか」がわかり、具体的な目標を立てられます。
さらに、目標までの到達点がわかりやすくするために、家計の問題点が明確な家計簿がベスト。目標への道が見えればモチベーションが上がり、家計簿が続けやすくなります。
例えば家計簿を見て「まだ月の半分なのに、外食が多くて食費が予算の半分を超えてしまっている」と気づければ「後半は外食やコンビニの利用は控えよう」とお金の使い方を見直せます。
よりわかりやすくするためにも、設定した予算と実際払った金額がグラフなどで比較しやすいことや、予算オーバーしたら色が変わる家計簿が良いでしょう。
【種類別】家計簿のメリット・デメリット

家計簿には大きく分けて、手書きのもの、エクセル・表計算アプリのもの、家計簿アプリの3種類があります。それぞれのメリットとデメリットを踏まえて、自分に合った家計簿のタイプを見つけてみましょう。
メリット | デメリット | |
手書き 家計簿 | ・ハンコやシールで可愛くでき愛着がわく ・手書きは記憶に残りやすい ・キャラクター物がある ・個人情報の流出リスクが少ない | ・手書きの煩わしさがある ・電卓やペンなどを準備する必要がある ・日付設定されている ・市販の家計簿は1月始まりが多く、そのタイミングを逃すと始めにくい ・自分にあった家計簿を探すのが難しい |
家計簿 アプリ | ・キャッシュレス決済やクレジットカード決済は連携すれば自動入力される ・スマホから入力しやすい ・レシート読み取り機能自動でデータの集計ができる ・リアルタイムで資産やポイント残高などが見られる | ・有料会員にならないと、機能を十分に使えない場合がある ・広告が気になる ・銀行口座や証券口座、クレジットカードや電子マネー、ポイントカードなどとの連携作業が面倒 ・金融機関との連携により、個人情報流出の可能性が0ではない |
エクセル・表計算アプリ | ・自分なりにカスタマイズしやすい ・データの集計ができる ・スマホやタブレット、PCと連動させるとどのデバイスでも閲覧、入力が可能 ・無料で利用できる | ・作成に手間がかかる ・表計算ソフトの操作に基本的な知識が必要 |
それでは、どんな人にどの家計簿がおすすめなのでしょうか?
手書き家計簿はこんな人におすすめ
- キャラクター物が好き
- シール、ハンコなどで家計簿を可愛くデコレーションしたい
- コツコツと毎日記録したり、日記を書いたりするのが得意
家計簿アプリはこんな人におすすめ
- 仕事や家事、育児などで自分の時間を作りにくい
- 入力の手間と時間を最小限に抑えたい
- 有料での利用に抵抗がない
エクセル・表計算アプリはこんな人におすすめ
- エクセル・表計算の操作に抵抗がない
- 入力の手間と時間を最小限に抑えたい
- 仕事・家事・育児などで自分の時間を作りにくい
- PCやスマホなど複数のデバイスから入力したい
家計簿を無理なく続けるために大切なのは、性格や生活スタイルに合ったものを選ぶことです。
ちなみに、私はiOS標準アプリであるNumbersという表計算アプリを用いて、家計簿を作成しています。このアプリを使い始めてから、一年以上たった現在も、三日坊主の私が、無理なく続けられ、家計の問題点が分かりやすくなりました。
難しそうに感じるかもしれませんが、Numbersアプリにある家計簿のフォーマットをカスタマイズするだけなので、エクセルや表計算は苦手、という人でも簡単に作成することができますよ。
まとめ

家計簿は、始めるよりも続ける方がとても難しいもの。家計簿を続けるには、目標を持つことと、効率的に入力できて、問題点が一目でわかる家計簿を選ぶことが大切です。
私としては、簡単に入力ができ、カスタマイズしやすいエクセル・表計算アプリが合っていました。
次回は、実際にNumbersアプリを用いて簡単に作れる「家計簿の作り方」についてご紹介します。
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